フリーランススタイリストとして売れっ子になるためには?
2021-08-23
フリーランススタイリストとして活躍するためには
まずはスタイリストになり、その後独立してフリーランスのスタイリストになるのが一般的です。また、フリーランスのスタイリストになるために、明確な資格はなく試験なども特にありません。
では、どのよう流れでスタイリストになり、フリーランスになるのか見てみましょう。
専門学校で学ぶ
スタイリストを目指す人の多くは専門学校へ通います。専門学校で学べることは、主に以下の内容です。
・服の基礎
・現場で必要なスキル
・プロの講師からの指導
専門学校では必要なスキルを学べるのはもちろん、インターン制度など現場で実習が受けられるという大きなメリットがあります。早い段階から現場に入ることで、自分に必要なスキルに気づけるでしょう。また、多彩な現場経験は自身がどのようなスタイリストになりたいのか、明確なビジョンになります。
さらに、アシスタントの募集もいち早くキャッチできます。しかし、卒業した人全員が晴れてスタイリストになれるわけではない厳しい世界です。
資格を取得する
必須ではありませんが、持っていると役に立つ資格があります。
<色彩検定>
色の働きや、色彩心理や色彩調和など、色の基礎を学べます。4つの級があり、UC級だと合格率は88.6%と高く、全体的に検定としての難易度は高くありません。2級くらいまでなら独学で取得可能です。
<カラーコーディネーター検定>
色の理論、色を見極める力を養うことができ、デザイン関連の仕事をしている人が取得する傾向にあります。カラーコーディネーター検定は2つのクラスがあり、スタンダードクラスの合格率は72.3%と取得しやすい検定です。
<色彩技能パーソナルカラー検定>
色彩パーソナルカラー検定は、その人に似合う色「パーソナルカラー」を理論的に学ぶことができる資格です。色バランスを理論的に語れることは、表現者として強みになります。この検定も合格率70%ほどと取得しやすい検定です。
<ファッションビジネス>
ファッション全体の流れや専門用語を学べ、スタイリストだけでなく他の業種に生かせる可能性がある資格です。専門学校の教育課程に入っていることもあります。
また、資格を持っていることは自身のアピールにもなるので、興味のある人は勉強してみることをお勧めします。
プロのスタイリストに弟子入りする
アシスタント経験で、スキルや人脈を身につけることができます。自分の好きなスタイリストはもちろんですが、活躍しているスタイリストのアシスタントになることで、幅広い仕事に関われる可能性があります。
また、「〇〇さんのアシスタントを経験」は大きなアピールになります。さらに、活躍しているスタイリストは信頼度も高いので、次の仕事につながる可能性があります。
スタイリストに必要な素質
「スタイリストになりたい」と思っている時点でファッションに興味があり、ファッションが大好きな人だと思います。そして、それなりのセンスもあるはずです。しかし、スタイリストとして活躍するために必要な素質はファッションセンス以外にもあります。
すでにその素質を持っている人は、今以上にもっと磨き、少し苦手と感じている人はぜひ克服できるようにがんばりましょう。
ファッションセンス
やはりファッション業界で働くのであれば、ファッションセンスが重要になります。しかし、オシャレなだけではスタイリストになるのは少しむずかしいことを知っておきましょう。
スタイリストとは「人に似合う服をスタイリングする」仕事が主です。自分の好きな服を使いスタイリングする仕事はなかなかないものです。体型や肌の色、髪の色など、その人に似合うスタイリングをすることが仕事として求められるスキルです。
なので、ファッションセンスだけではなく、バランス感覚や洋服の知識を身につけ磨いていくことが大切です。
コミュニケーション
スタイリストは人と関わる仕事です。しかし、クライアントや、リース先のスタッフ、ヘアメイク、ヘアメイクのアシスタント、カメラマン、カメラマンのアシスタントなど、作品が出来上がるまでに多くの人と関わります。
しかも、撮影当日にはすでに洋服などは準備済みなので、当日は意外とすることがありません。なので、周りへの気配りに徹することが大切です。
・みんなが仕事のしやすい環境を作る
・撮影がスムーズに進むよう自分はどう動けばいいか考えて動く
お互いが仕事のしやすい雰囲気を作ることで、「またこの人に仕事を頼みたいな」という気持ちをいだかせ、今後の仕事に影響を与えるでしょう。また、打ち合わせ時の意思疎通や、クライアントのニーズを感じ取り、明確な言葉に出来ることも重要です。
情報収集力
トレンドを発信する仕事として、情報収集する力は必要不可欠です。
・ファッション
・ヘアメイクや美容
・グルメ・スィーツ
・流行っている場所
・趣味など
直接ファッションと関りがなさそうなことでも、興味を持ち情報収集しておくことは仕事の幅を広げる可能性があります。また、どのそこのお店にあるこんな服がある。アクセサリーはこのお店が充実しているなど、情報を知っていることは仕事に生かせることはもちろん、現場のコミュニケーションツールにもなります。
体力と精神力
思っている以上に肉体労働が多いスタイリスト。
・リース時に何件もお店を回って衣装を運ぶ
・くつの裏張り
・アイロンをかけ
・早朝にはじまる撮影
・深夜まで続く撮影
・一日中立ちっぱなし
・リース商品を返却
など、スタイリストは体力がないと続けられません。
また、スタイリストは体力だけでなく精神面も鍛える必要があります。特にアシスタント時代は給料が少ないことや、思うように仕事ができず、精神的にネガティブになることもあるでしょう。「仕事の効果はすにはでない!」「この仕事はいつか何かの役に立つ!」などセルフコントロールする力も身につける必要があります。
独立の準備をする
無計画な独立は、今度の生活に影響をきたす可能性があります。安定した収入を得るために独立の準備にしておくことは、フリーランスにとって大切です。
フリーのスタイリストとして、売れっ子になるためには勢いだけでなく、計画性をもって行動に移すことをお勧めします。
目標を明確にする
憧れてはじめた仕事も、経験を積むことで気持ちに変化がでてくるでしょう。独立を前に自分がどんな仕事をして、どう生きていきたいのか方向性を考えておくことも大切です。
改めて考えることでやるべきことや、今足りないものが見えてきます。
「これくらいの仕事が出来るようになったら独立しよう」など、独立する目安や、時期を設定しておくといいでしょう。
実力と人脈を確かなものにする
フリーランスで成功している人は、実力はもちろん、人脈をたいへん大切にしています。独立後の仕事はほぼ、今までのつながりで得られる仕事ばかりです。そのためには、出会う人とのつながりを良いものにしておく必要があります。
「この人なら安心して仕事を任せられる」という人は、口コミで仕事を紹介してもらえることもあるでしょう。日々、努力を惜しまず実力を磨き続けることで、仕事の声がかかった時に自信を持って引き受けることができます。
自分だけの強みを見つける
スタイリストとして成功するのはほんのひと握り。人と同じことをしていて売れっ子になっている人はいません。
幅広い仕事をするのもひとつですが、専門性があることで「わたしは着回しが得意です!」など、アピールができます。また逆に、「あの人はこのプチプラブランドの知識に長けている」と周りが知っていれば、声を掛けてもらえるチャンスも増えます。
また、専門性が高いほどギャラ交渉もしやすくなります。「体型カバーのスタイリングならわたし!」と言えるような、強みをみつけましょう。
SNSを使って発信する
近年ではスタイリストのアシスタントを経ないでフリーのスタイリストになる人もいます。その多くはSNSの活用です。
・自分がどんなことができるのかのブランディング
・スタイリングの世界観の表現
・日々の自分のスタイリング
・ライフスタイルなど
自分が好きなこと、楽しいと思うことなどを発信していくことで、ファンを作れます。ファッション業界でもSNSをチェックするのが当たり前となっているので、直接連絡がくる可能性もあります。
ただし、何でもなんでもアップすればいいというものではありません。クライアントや仕事関係の人が見ていることを忘れずにいないと、信用をなくしてしまう可能性もあるので気を付ける必要があります。
まとめ
売れっ子のフリーランススタイリストになるには、ファッションセンスのほかに、
・コミュニケーション能力
・情報収集力
・体力と精神力
が必要です。ファッションセンスやスタイリングのスキルを磨くとともに、人間力を磨き「仕事を頼みたい」と思ってもらえる人になりましょう。
地道な努力がいつか実を結ぶことを信じて、貫きつづけることでスタイリストとしての道が開けるはずです。
written by hitomin.to
ミニマルな暮らしに憧れシンプルな生活を目指しています。また、楽しく続けられるサスティナブルな取り組みを模索中。