スタイリスト

スタイリストの仕事内容と年収

スタイリストはファッション業界の中でも人気の職種です。オシャレが好きな人なら憧れる人も多いのではないでしょうか?トレンドの洋服に囲まれ華やかなイメージのあるスタイリスト。この記事では、スタイリストの仕事内容と、スタイリストの魅力、そして気になる年収について紹介します。

スタイリストの仕事内容と活動の場

スタイリストは、モデルやタレントが着る服を小物も合わせてトータルコーディネートでスタイリングを考える仕事です。商品を選ぶセンスと、情報をあつめるフットワークの軽さが必要となります。


仕事内容はスタイリングをするだけでなく、その事前準備からはじまります。また、テレビや雑誌のスタイリングだけではなく、活躍の場はとても幅広いものとなっています。


 


では、スタイリストがどのような仕事をし、どのような場で活躍しているのかみてみましょう。


 

スタイリストの仕事内容と活動の場

スタイリストの仕事内容

スタイリストの仕事は、クライアントとの打ち合わせからはじまります。仕事の流れは以下のようになります。


 


① クライアントと打ち合わせし、衣装の方向性を決める


② 使用する衣装をリースするため、アポイントを入れる


③ リースしたアイテム内容を確認、管理する


④ 撮影当日は現場でモデルに衣装を着せる


⑤ 撮影後、リースしたアイテムの返却


⑥ (雑誌の場合は原稿チェック)


 


コーディネートを考えるだけでなく、当日までに必要なアイテムをスムーズに準備するスケジュール能力や、商品に汚れなどをつけないように管理することも重要な仕事です。また、撮影で使用する衣装にアイロンをかけたり、リースした衣装をたくさん運んだりもします。華やかな仕事はほんの少しで、地道で事務的な仕事も多いのです。


 

スタイリストの仕事の魅力

スタイリストの仕事の魅力は、自分のセンスを人に認められた時ではないでしょうか。


 


・雑誌でのスタイリングが話題になり、連載企画が決まった


・タレントのスタイリングが好評で専属のスタイリストとして指名された


 


など、自分の仕事の反響をダイレクトに感じられることは大きなやりがいになります。


 


また、ファッションで新しい自分を発見したときの笑顔や感謝される気持ちも嬉しいのものです。さらに、交流が多いことから人脈を広がります。多くの人とより良い関係を築くことは、自身の成長につながるチャンスにもなります。

スタイリストの仕事の大変さ

スタイリストの勤務時間は依頼内容によってそれぞれで、薄暗い早朝に撮影準備が始まることもあれば、撮影が深夜まで続くこともあります。勤務時間や休日が不定期なので、生活リズムを整えることができないのが大変です。


 


また、衣装をリースするためにブランドを何軒も回ったりと肉体労働もあったりと、思っている以上にハードな仕事です。さらに、リースしたアイテムは借り物です。汚れをつけないのはもちろん、壊したりしないよう管理するなど神経も使います。


 


スタイリストは華やかな面だけではなく、肉体的ハードさ、神経を使う細やかな仕事もあることを頭に入れておきましょう。


 

広がる活躍の場

スタイリストが活躍するのは、雑誌やテレビだけではありません。


 


・映画やドラマ、広告などで俳優の衣装を担当


・デパートのディスプレイのコーディネート


・ブライダル業界のドレスのスタイリング


・アパレルブランドとコラボレーション


・ブランドをディレクション


 


最近では、一般の人に向けてスタイリングをする「パーソナルスタイリスト」の需要が高まっています。自身のスキルを活かし、ひとりひとりの悩みや体型に合わせたスタイリングやTPOに合わせたスタイリングを提案するなど、新しい形のスタイリストが生まれています。

最先端で活躍するフリースタイリスト

現在、フリーランスのスタイリストで活躍している人の多くが書籍を出しています。またスタイリストとして明確な強みを持ってことで人気を確立しています。

最先端で活躍するフリースタイリスト

大草直子

多くの書籍を出版し、幅広い層から人気のあるスタイリストです。感覚的なスタイリングではなく、論理的に考えられているスタイリングは今までのスタイリストのイメージを覆すものでした。洋服に詳しくない方でも、書籍を読めば理論を理解し、自分に合う服を選ぶことができます。


また、スタイリングは日常着られるものが多く、トレンドばかりではないので参考になります。ブランドとのコラボレーションもよく話題になっています。

小山田沙織

お金をかけなくてもオシャレができる、等身大でリアルなスタイリングがOL層に人気のあるスタイリストです。情報番組にもよく出演されるので、ご存じの方も多いと思います。


ユニクロやZARAなど、プチプラブランドを取り入れ、自分らしく着こなすブームを起こした火付け役です。身近なプチプラブランドを活用するスタイリングは、自分でも真似できそうと思わせてくれます。


また、最近では自身のブランド、「Ezick(エジック)」のプロディースも手掛けています。

山本あきこ

雑誌や広告業界でスタイリストとして経験と実績をつんだのち、一般の人向けにスタイリングのアドバイスを始め、予約の取れないスタイリストとして人気があります。「センスは鍛えられる」という信念のもと、1万人以上をスタイリングし、そのノウハウは書籍にも詰め込まれています。


最近ではYouTubeちゃんねるもはじめており、プチプラブランドで買うべきアイテムなどを紹介しています。オンラインサロンもしているの、身近な存在として感じることができます。

スタイリストの年収

スタイリストの年収は事務所に所属する場合と、スタイリストのアシスタントとして修業する場合とで異なることがあります。しかし、どちらの形でスタイリストの仕事をする場合でも、1年~3年目くらいまでの年収は他業種に比べると少ない傾向にあります。

スタイリストの年収

働き方によって年収は大きく異なる

事務所に所属すれば、仕事の依頼が来るので比較的安定した収入を得ることができます。しかし、社会保険や福利厚生の充実さに関しては、上場企業のような待遇はあまり期待できないでしょう。


また、アシスタントからのスタートということもあり、事務所に所属していても10万円程度の手取り、年収は150万~200万円くらいが一般的です。2年目から200万~500万と経験年数によって変わってきます。


 


フリーランスのアシスタントにつく場合は、勉強させてもらっている代わりに無給のような人もいるようです。雇用形態も契約社員やパート、日給や時給で働いている人も多く、収入は不安定です。


しかし、自分の努力次第で年収を増やす可能性を秘めているのがフリーランスです。アシスタントから卒業し、フリーランスとして実績を積むことで200~500万円の年収に、またトップスタイリストになれば年収1000万円を超える人もいます。


 


どちらの形態で働くにしても、1年目はとても大変なものになるでしょう。しかし、その大変さを乗り越え、実績を積みあげることで好きな仕事で生きていけるようになるのです。

高収入を得るために

スタイリストとして高収入を得るためには、現場で経験を積み、自分のセンスを磨き続けることが大切です。また、高収入を得ているのはフリーランスのスタイリストが目立ちます。ひとつひとつの仕事に真摯に向き合い、また声を掛けてもらえるよう種を蒔いておきましょう。


 


なぜなら、フリーランスとして生きていくためには人脈が重要になるからです。交流関係が多いからこそ、様々な職種の人と良い関係を築くことは次の仕事につながるきっかけになります。


 


また、知名度が高くなるとレギュラーの仕事が増え収入が安定します。名前が知れ渡ると書籍を販売したり、アパレルブランドのディレクションをしたり、仕事の幅も広がります。


自分自身をブランディングし、自らSNSなどで発信していくことで収入を増やしていくことは可能でしょう。

まとめ

スタイリストの仕事は想像よりハードですが、それ以上にやりがいや達成感のある仕事です。多くの人との交流はいろんな人の価値観に触れることで、収入以上に得るものがあります。


 


はじめは収入面に不安を感じることもあるでしょう。しかし、自分自身のセンスを信じること、誰にも負けないファッションへの情熱があれば、素敵な未来につながっていくはずです。


 

まとめ

written by hitomin.to

ミニマルな暮らしに憧れシンプルな生活を目指しています。また、楽しく続けられるサスティナブルな取り組みを模索中。