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起業するためのスキルを習得!5冊の必読書をご紹介

昨今では起業をすることは珍しくは無く、多くの方が独立し自分の会社を設立しています。しかし、どのように起業をすれば良いのかわからない、など多くの不安を抱えている方が多くいらっしゃいます。一方でビジネススクールはお金ばかりがかかって、必要な知識を得られなかったりと、人に頼って学ぶのも簡単ではありません。自分自身でしっかりと勉強し、スキルを身につける必要があります。

起業で直面する課題点とは?

起業をする際にまず多くのことを知っていなければいけません。法人登記に関すること、創業者が複数名いる場合に株式配分をどうすべきか、投資家を抱える際は株放出をどの程度にすべきか、株放出する際はどのようなステップで執り行うべきか、など多くの課題があります。


起業当初から知識を持ち合わせていないと、後々に大きな損失を生んでしまう可能性もあります。これらを解決する方法として、次の5冊の本が非常に有効ですので、読んでみてはいかがでしょうか。


 

スタートアップを効率化する書籍【起業の科学】

起業の科学ではスタートアップとして起業する際に必要なスキルを多角的な視覚から身につけられます。最小限にコストを抑えつつ、事業を拡大させていくための書籍となっており、これは起業する際に一番必要と言っても過言ではありません。


事業のアイデアの部分から、収益を上げて軌道に乗るまでに必要な過程を知ることができます。この書籍でも紹介されているリーンスタートアップを理解することで、最も効率化をした起業が可能になり、筆者自身も通常では存在したであろう失敗を取り除くことができていました。


リーンスタートアップとは、アイデア→設計→プロダクト→計測→データ→学習のサイクルを何度も高速に回すことを言い、これができるようになると起業における成功度合いも大きく変わってくるでしょう。


また、起業に失敗はよくあることですが、この本には失敗談が多く記載されており、どのように失敗をしないようにするかを重点的に書かれています。これにより起業する際にしてしまう可能性のある多くの失敗を防ぐことが可能になっています。起業を少しでも考えている方は手にとって読んでみてはいかがでしょうか。


 

起業に必要不可欠なファイナンスを知る書籍【起業のファイナンス】

起業にはファイナンスの知識は絶対的に必要となります。


お金の流れを掴むことで起業をスムーズに成功に導くことができる可能性が大きくなり、自分自身も損をしないように対策を考えられます。起業のファイナンスでは起業の際に必要なファイナンスの知識が凝縮されており、投資家がいる場合などは特に必要な書籍となっています。


筆者自身、会社を創業したときに共同創業者がいたり、エンジェル投資を受けることができるようなお話もいただいていたりと、起業する前からファイナンスの課題を抱えていました。株式についても学ぶことができ、実際に経営するにあたり起こっていたであろう問題を未然に防ぐことができていました。


起業するにあたり創業者が最も不安を抱える問題の一つでもある財務戦略を考えるための要素をこの書籍では紹介されており、財務戦略における不安の解消をすることができる本となっています。ベンチャーならではの目の付け所・勘所を学べます。


スタートアップとして起業する際に株を放出して多額投資を受けるベンチャー企業が増えてきており、株式に関する知識は本当に重要になってきています。起業に関する最新情報とともにベンチャーにおける投資の実態などがわかるようになっていますので資金調達を考えている方は是非読んでみてください。


 

資金調達に特化した書籍【起業のエクイティファイナンス】

スタートアップとして起業する際に資金調達を行うベンチャー企業は昨今では一般的になってきました。


優先株式の定款投資契約書創業者間株主契約書の雛形なども紹介されており、投資を受ける際などに非常に役立つ書籍となっています。また、起業におけるアイデアの段階でエンジェル投資を受ける際に多くの株式を放出してしまう可能性があり、その際に必要な知識や対策等についても学べます。


筆者が起業した当初にもエンジェル投資の話が出ており、その際に投資家の方から一旦全ての株式を放出して欲しいと言われましたが、起業のエクイティファイナンスを読んでいたおかげでそれが危険だということがわかりました。その時に起業において株式に関することが一番重要だと理解しました。


また、昨今では事業売却(M&A)のために起業をする方も増えてきていますが、起業のエクイティファイナンスでは事業売却の起業のためのファイナンス計画等の内容も組み込まれています。起業には最初から多くのことを考慮し進めていかなくてはいけません。資本政策は特に必須事項と言えますので、この書籍は起業家にとっては必読書だと言えます。


 

世界的なスタートアップを知り、知識を活かすための書籍【世界標準の経営理論】

この書籍では世界最高レベルの経営学者の理論などを日本語で記載されており、彼らの知識を集約し、わかりやすく読みやすく書かれています。知の探索・知の深化の理論や取引費用理論、センスメイキング理論などのような理論を多く記載され、そのまま事業に活かすことのできる内容ばかりです。


今までは理論の断片やフレームワークしか存在しませんでした。しかし世界標準の経営理論は主要な経営理論を実践的に使用できるように書かれた書籍となっていますので、様々な理論に基づき、必要な要素を自分自身でフレームワークに落とし込むことが可能で、有効性のある資料等を作成することができるようになっています。


筆者はこの書籍にある理論に基づき各フレームワークにおける有効な要素のみを選択し、自社の経営に活かすことができています。その他には自社サービスにおける価格の決め方や競合他社の分析方法、サービスの運営・改善の方法などに直接的に利用でき、「なんとなく」の部分を「理論的に」へと自分の中で変換することができます。


経営するにあたり、理論的思考が身につく書籍となっていますので、是非読んでみてください。


 

自身のプレゼンを最適化する書籍【スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン】

スタートアップとして起業する際に資金調達は以前よりも格段に増加してきています。


全国でピッチコンテストやビジネスコンテストが開かれており、資金調達をするために投資家やVCなどに対してプレゼンを行う機会も増えてきました。資金調達は今ではスタートアップとして起業をする際に行わなくてはならない必須事項となってきています。


この書籍ではプレゼンテーションスキルが世界一とも言われていたスティーブ・ジョブズがどのようにプレゼンを行い、人々を魅了したのかを事細かく書かれています。例えば、プレゼンの資料作成をする段階からストーリー性を重視し、相手からの共感を得るための方法などが記載されています。


私も実勢に投資家の方へプレゼンを行う際はこの書籍のスキルをフル活用し、行いました。プレゼンテーションスキルは資金調達だけでは無く、自社サービスを営業する際にも非常に役立つスキルとなります。プレゼンテーションスキルと営業スキルの両方が身につく必読書となっていますので、皆様もぜひ手にとって読んでみてはいかがでしょうか。


 

まとめ

起業するためのスキルを習得する5冊の必読書をご紹介しました。昨今では資金調達を行うスタートアップ企業が増えてきており、資本政策の部分では起業当初から注意深く考慮しないと後々に大きな損失へとつながってしまいます。起業する際には本当にここが重要です。


起業の科学、起業のファイナンス、起業のエクイティファイナンスで多くのことをカバーできますので、是非読んでみてください。世界標準の経営理論では世界的に有名なスタートアップを分析し、経営におけるノウハウを身につけることができ、スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼンではプレゼンテーションスキルや営業スキルを身につけることができるようになっています。


起業において不安なこと、わからないことが多くあるかと思いますが、「なんとなく」から「理論的に」を大事にし考えることができるようになれば、成功への近道になるのではないかと思います。ぜひ、今回ご紹介した書籍を手にとって読んでみてはいかがでしょうか。


 

まとめ

written by Yakumo

アメリカの大学を中退し、日本に帰国し起業。現在は一企業の代表をしながらフリーランスなどもしております。