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ママ起業家、失敗から学ぶ成功の秘訣

正社員やパート・フリーランスなど、様々な働き方が選択できる昨今。女性の働き方にも変化があり、子育て中のママでも個人事業主となり起業する「ママ起業家」が増えています。しかし、実際にママ社長として成功するのはそう簡単なことではなく、「ママ起業家は100%失敗する」とも言われています。

なぜそれほどまで、ママ起業家として成功するのは難しいでしょうか?

今回は、ママ起業家が失敗する理由を探っていきます。あわせて成功するための秘訣もご紹介しているので、ママ起業に興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

ビジネスプランが甘い

起業するからには誰しも失敗は避けたいもの。子どもがいるママであれば尚更でしょう。失敗するママ起業家を調べると共通する特徴があります。それは、ビジネスプランが甘いこと。


ビジネスプランが甘いとはどういうことか、次で詳しく解説していきます。

ビジネスプランが甘い

勢いで始めようとしている

ママ起業家といえば、あなたはどんなイメージを持ちますか?


「育児の隙間時間に、ゆるく仕事をしていて楽しそう」「高級そうな服を着てお茶会」「労働時間が短いのにたくさん稼いでそう」「旅行三昧」といったあたりでしょうか。


SNSやブログを見ていると、いつも綺麗な服を着て楽しそうに働いているママ起業家が多いので、上記のようなイメージを持つのも自然なことかもしれません。しかし、SNSなどで発信される情報だけを鵜呑みにして、勢いで起業すると必ず失敗します。なぜなら、ママ起業家といっても「ビジネス」だから。ビジネスとして成功するためには、提供する商品・サービスが基本であり、それを必要とするお客様が必要なのです。


顧客が見込めない状況であるにもかかわらず見切り発車をしてしまうと、失敗する可能性は当然高くなります。また最近では、ママ起業家と対象としたセミナーも多く開催されています。セミナーを受講すると「私にもできそう!」と、気持ちが高ぶり勢いのまま起業する方も珍しくありません。


たしかに起業するためには勢いも大事です。しかし、それは最低限の準備があってこと。SNSやセミナーに乗せられすぎてはいけません。


 

自分の強みに合わせたビジネスを選んでいない

自分の強みに合わせたビジネスを選んでいないと、ママ起業家として成功するのは難しいでしょう。自分の弱みを改善するためにはたくさんの時間が必要となり、どうしても効率が悪くなるためです。会社員であれば上司から命令された業務をこなす必要があるため、苦手なことであっても勉強して仕事をしなければなりません。


しかし経営者となると、自分でやりたいこと、やりたくないことを選べる立場になります。


例えば、今のトレンドといえばブログやInstagram・Twitterなどの情報ツールを利用してお金を稼ぐことです。しかしあなたがそれらを苦手としていれば、成果をあげるのは大変苦労するでしょう。弱みを克服するためにイヤイヤやっているためです。このように強みを活かすのではなく弱みを克服しようとしていては、効率よくお金を稼ぐことはできません。


ブログなどで成功している人は、それらを好きであることが前提です。好きなことなので学びのスピードも早く、すぐに成果を上られるわけです。実際に起業して成功する人たちを見ていると、自分の強みは自分で、苦手な部分は他の人に任せています。


自分の強みに合ったビジネスを選ぶことは極めて重要です。


 

ママを言い訳にする

ママ起業家としてほとんどの人が失敗していると言っても、実際に成功しているママ起業家もいるのも事実。


では、ママ起業家として成功するためにはどのような工夫が必要でしょうか。詳しくみていきましょう。

ママを言い訳にする

仕事に専念できる時間を確保する

仕事と子育ての両立はそう簡単なことではありません。子どもが体調を崩したり、保育園や幼稚園・学校の用事で呼び出しがあったりと、ママとしての出番も多いためです。


しかしビジネスの場においては、あなたがママであるかどうかは関係ありません。特に顧客もママの場合は注意が必要です。「ママの大変さわかるでしょ?お互いさまで」と納期が遅れる方が時折みられます。納期を守ることはビジネスにおいては最も大切なことの1つ。ママであることを言い訳に使っていると、成功するのは難しくなります。


 


また、ママの隙間時間での仕事になり利益ができるほどにならない人もいます。子育ての隙間時間に少しだけ仕事をして成功できるほど、ビジネスの世界は甘くありません。子どもが寝たあとや早朝など、仕事に専念できる時間を確保することが成功には不可欠です。


 

ママ業とビジネス業を分けて考える

たとえターゲット層がママ友であったとしても、「ママ業」と「ビジネス業」を分けて考えることが重要です。そして、ママ友だからといって押し売りをしてはいけません。はじめのうちは、ママ友もあなたを応援するための意味も込めて購入してくれるでしょう。しかし、その状態が続くと多くのママ友は快く思いません。あなたが提供する商品やサービスを心からお客様がいいと思えば、自然と売上はあがるもの。ママ友を利用するのはさけるべきです。


 


また、事業が軌道に乗り出したとき、人手が必要となるケースがあります。そのようなとき、ママ友を「仲の良さ」だけで雇用するのはやめましょう。ただのママ友であればフラットな関係でいられますが、ママ友を雇用するとなると上下関係ができるためです。雇用主・従業員としていい関係を築ければ問題ありませんが、仕事をする中でママ友が不満に感じることもあるでしょう。


のちのトラブルを防ぐためにも、ママ業とビジネス業を区別することが大切です。


 

ビジネスを軌道に乗せるために

では、ママ起業家として成功するためには具体的にはどうしたらよいのでしょうか?ここからはビジネスを軌道に乗せるための秘訣をご紹介します。


 

ビジネスを軌道に乗せるために

ロールモデルを見つける

まず、自分の理想とするロールモデルを見つけましょう。ロールモデルとは、自分の理想とする成功を手に入れている「お手本」になる人のこと。ロールモデルを見つけることで、具体的な目標が決まり、その目標に向かって行動を起こしやすくなります。特に、ママ起業家を目指す方は就業経験年数が少なく、ビジネスにおける知識や経験が不足しがちです。そのため、お手本となるロールモデルを見つけることはとても重要です。


 


そして、ロールモデルを見つけたら、その人がどのような過程を踏んで今の成功を手に入れたのか分析しましょう。ビジネスを成功する一番のコツは、成功者をマネすること。ロールモデルを見つけてその人の道のりを学びましょう。


 

必要なスキルを身に着ける

ママ起業家として成功するためには、必要なスキルを身に付けることも欠かせません。提供する商品・サービスの知識はもちろんのこと、経営の勉強も大切なスキルの1つです。最近では国や自治体が起業する人を応援している背景から、経営に関するセミナーもたくさん実施されています。それらを利用するのも1つの方法でしょう。


ただし、個人が主催するセミナーや起業塾の中には、経営初心者をカモにした悪質なものも存在します。高額なセミナー代を請求されたり、教材を買わされたりするので注意が必要です。その他には、経営本を読むのもオススメ。先人の知識や失敗談を学ぶのに役立ちます。


時代の変化が早い現代で起業家として成功するためには勉強を続けることが必要不可欠。必要なスキルを身に着けられるよう積極的に勉強しましょう。


 

まとめ

ママ起業家として成功するのはなかなか難しいものです。しかし、ポイントを押さえ正しい方向で努力さえすればママ起業家として必ず成功できます。


ママ起業という働き方は、子育てなどのライフイベントに左右されやすいママにこそ向いている仕事です。ママ起業に興味のある方はぜひ挑戦してみてください。


 

まとめ

written by ふじこ

倉庫業の人事課勤務を経て、出産を機にwebライターへと転身。社労士資格を活かしながら執筆活動を行っています。