女性に人気の職種
2019-11-19
女性の社会進出により、近年は起業する女性も増えてきました。
結婚をしても同じ職場で働き続ける女性や、ライフスタイルやスキルに合わせて適切な職種にシフトチェンジをして働く女性が増えています。
このような社会の変化に伴い、それぞれの想いがより叶いやすくなっている今こそ『会社員として生涯を終えたくない！』というバイタリティ溢れる女性も少なくありません。
そこで、今回は女性の起業で人気の職種をご紹介していきたいと思います。
起業とはいえ規模はさまざま
起業と聞くと、真っ先に思い浮かぶのが “社長” という2文字なのではないでしょうか。
ただ、開業資金も1,000万円を超えるなどスタートの時点からハードルも高めです。
さらには従業員を何十人、何百人と抱えて全国各地を日々飛び回る…
もちろん、起業後にそのような方もいらっしゃいますが、実は近年はもっと手軽に起業する方も多いです。
要するに法人としての経営者のみならず、個人事業主やフリーランスという独立方法も主流。
特に女性の場合は、1人で自分のペースや仕事量で無理なく働くという点でメリットを感じることができるでしょう。
女性ならではの感性が活かせる職種が独立のカギ！？
女性起業家の方が多い職種は、医療や福祉、美容や飲食が多いです。
また、この上記で挙げた職種以外にもデザイナーなどのクリエイティブな専門職も女性起業家が多い職種の1つとなっています。
もちろん『女性ならこの職種でなければいけない』という決まりはありません。
しかし、このように美容や飲食、クリエイティブな職種を選ぶ女性が多いのは “女性ならではの感性” や “繊細さ” が重宝される仕事内容が多いからだと考えられます。
独立も夢じゃない！女性に人気の職種まとめ
ここからは実際に、女性に人気のある職種の仕事内容まで深掘りしてお伝えしていきたいと思います。もちろん、以下で紹介する職種以外でも女性が活躍したり成功を収めることは可能。
ただ、ある程度女性がチャレンジしやすい職種を理解しておくことは重要です。
これから開業を考えている方は、是非とも参考にしてみてくださいね。
女性ならではのセンスが光る美容系
ヘアサロン
今やコンビニの数よりも多いと言われているヘアサロン。
こちらは、会社員(スタイリスト)としてサロンワークを経験してから独立する女性が多いです。
ただ3年間のうちに生き残れるサロンは50%なのだとか。
非常に厳しい世界ではあるため、個人事業主でありながら店舗は持たずにサロンを間借りするような感じで元々ある店舗で施術をするという選択肢をする方も多数。
しかし、自分の店を持つ場合、ヘアサロンはブランディングがしやすいのは利点の1つ。
従業員を雇って中規模や大規模なサロンを展開する方もいますが、ワンオーナーとして1人ひとりのお客様のシャンプーから仕上げまで一貫して施術を担うアットホームなサロンもあります。
また、近年は居抜き物件を狙ってサロンをオープンさせるのも開業資金を抑えることができてオススメ。また筆者の知り合いには、自宅の一角で父母が経営していた駄菓子屋さんを改装してヘアサロンにした方もいます。工夫次第で開業資金や、その後の家賃などもグッと抑えることができそうですね。
このように、開業コストも重要ではありますが、上記でお伝えしたように非常に厳しい世界ですので開業後の集客方法もポイントです。
近年ではSNSを使ったマーケティングを取り入れる方も多いです。
インスタグラムなどで作品(お客様のヘアカラーの写真など)を掲載して、それを見た人がサロンへ足を運ぶ…というような流れが構築できればベスト。
そして当然ながら技術のブラッシュアップもマストです。
日々講習へ足を運ぶなど、最新のトレンドと自分自身の技術をうまくリンクさせて独創性のある唯一無二の存在になれるようにしましょう。
ネイルサロン
ネイルサロンも、女性起業家から人気のある職種の1つです。
ネイルサロンを自宅の一室などでオープンさせる、主婦ネイリストさんも多いですよ。
ただ、ネイリストは必ずしもこの資格や免許がないと開業できないというものがありません。
しかし、お客様から金銭をいただく以上は最低限の経験や資格があると技術に説得力が増すでしょう。
そのような手軽さと同時にネイルブームも相まって、多くのネイルサロンで価格競争が進み、こちらも生き残るにはリピーター作りがマストになってきます。
ネイルの技術はもちろんのこと、マンツーマンで2時間程度の時間をともに過ごすため、コミュニケーション能力も重要。
ネイリストさんとの会話が楽しみだと思わせるのも1つの戦略です。
また、ネイルも日々新たな技術やトレンドが生まれています。
『何だかこのネイリストさん古い…』なんて思われてしまったら最後です。
人気ネイリストの講習など、日々練習や情報収拾を行うようにしましょう。
そして、集客面ですがネイルサロンのオーナーは、美容系予約サイトなどを活用している方も多いです。大手予約サイトであれば、クーポンを出すことができたり宣伝と予約も一括で済みます。
ただ便利で発信力がある分、費用も割高なのだとか。
もちろん費用に関しては、コースや自店の規模などで一概には言えませんが費用対効果をしっかりと吟味する必要があります。
マツエクサロン
マツエク(まつ毛エクステ)サロンも、近年女性起業家から人気がある職種の1つです。
目元を華やかにしてくれるマツエクは、女性から多くの支持を得ています。
こちらは美容師免許がないと施術することができないため、美容師からアイリストに転身する方も多いです。長さや太さ、全体的なデザインなどを踏まえて、お客様の理想に基づいて提案。
目元というデリケートな部位の施術ですので、衛生面や施術方法などさまざまな点で徹底する必要があります。
リペアというメニュー(1度施術したものに付け足す)を取り入れているサロンは、リペアは手軽なプライスかつ毎回オフしないためまつ毛の損傷や痛みを抑えられると人気だそう。
メニューの工夫も、マツエクサロンは特に成功するカギの1つだと言えます。
SNS映え！飲食店も人気です！
カフェ
インスタ映えが大ブームの今、女性がカフェをオープンさせるケースが非常に多いです。
北欧調などコンセプトを大切にしたカフェは、多くの女性から支持を集めます。
中には、カフェ店内にフォトスポットを設けるなど女性ならではの “可愛い” や “楽しい” という工夫が詰まったカフェも多いですよ。
同じ飲食店の居抜き物件を探すことで、飲食店らしい導線が元々ある空間を格安で手にすることもできます。内装にこだわりたい場合などは、このように居抜きを探すことでコストを抑えることができるでしょう。
メニューの考案から、盛り付けまで女性ならではの視点が大いに発揮できる職種です。
ただ、衛生面などには当然ながら気を配る必要があります。
食品衛生法に遵守したり講習を受けたりと、華やかな印象の裏側では徹底した管理が必要。
移動販売
移動販売は、フードトラックなどでイベントやショッピングセンターの軒先などで飲食物を販売する手法です。
初期投資として、車や車内の調理機器を揃えるとなるとやや初期投資は高め。
車の改装費なども必要となってきます。
また、おしゃれな車でおしゃれな飲食物を提供する反面で、特に夏場などの車内温度は非常に高温となり過酷です。
『手軽そうだから始めてみようか』という気持ちでは、おそらく続かない仕事の1つでしょう。
また、移動販売でオーナー自体が車内で調理に入る場合、実際に店を出してからの呼び込みなどが非常に難しいです。
そのため事前の告知が重要。
SNSやホームページなどを駆使して、『〇〇月〇〇日に〇〇で〇〇を販売』というような明確な告知をしておくことで、集客が見込めます。
いつ・どこで・なにを という点をしっかりと抑えた、分かりやすい告知がポイントですよ。
また、プライスやメニューの写真などもあれば非常に親切ですね。
ケータリングサービス
ケータリングサービスは、企業やイベント会場に自店のお弁当などを届ける仕事。
ドラマの撮影場所など、有名になると芸能関係のケータリングを担うなんてこともあります。
『ここのケータリング美味しい』という情報が広まると、一気に仕事が増える可能性も。
近年注目されている職種の1つですが、口コミで広まるようになる前のような段階では、お仕事を自分で勝ち取る(営業など)ようなストイックさも必要です。
まさに『ここのケータリングでしか食べられない』というような、オリジナリティ溢れるお弁当などが人気だそう。
在宅でも◎インターネット系
ネットショップ運営
ネットショップは、無料でオープンできるサイトも多いため比較的敷居が低いです。
ただ、オリジナリティ溢れる商品を展開するとなれば、仕入先の構築またはハンドメイド作品などを作る必要があります。
ネットショップ1本で稼いでいくともなると、手軽さゆえに競合も多いためなかなか難しいのが現状。
しかし、ネットショップ作成サイトのピックアップに選ばれたり、有名人が愛用してくれることにより一気に認知度がアップすることもあります。
副業感覚で始める女性も多いですね。
デザイナー
デザイナーとして、ランディングページを作成したりPCスキルがある方はその技術とセンスを活かすことで独立も可能。
パソコン関連の仕事＝男性の技術職 というイメージもありますが、近年は女性ならではの感性も活かすことができます。
女性の起業家の方の中には、女性目線でのデザインやコーティングなどを求めている方も多いので同じ女性起業家のデザイナーにお願いしたいというケースもあります。
ライター
ライターも近年フリーランスの求人も増えて、在宅ライターという働きかたも増えてきました。
パソコンさえあれば、手軽に始めることができます。
もちろん、文章力や構成案などのスキルは身につけていかなければなりませんし、最初から大手企業や高単価にて取引するのは難しい一面はあります。
しかし、特にライターとして名乗るのに必要な資格や免許はないため、開業資金もパソコンとインターネット環境さえあれば0円ということも可能。
また、企業によっては丁寧な構成書などを配布してくれるため、初心者でもコツコツとスキルを上げていくこともできます。
文章を考えることが好き、今までの経験を文章として活かすことができそうな方は是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
主婦スキルを活かす！家事や育児系
家事代行サービス
家事代行サービスは、忙しい方や事情を抱えた方の日々の家事をサポートする業務です。
自身で開業するとなると、サービスの幅も決めやすいのもメリットです。
お買い物を代行したり、室内の掃除をはじめとする家事は、主婦スキルを大いに活かすことができますよ。自宅でも行ってる業務ですので、いざ開業してもスムーズに動くことができるでしょう。
ただ、営業や経費の計算などそのあたりは普段の自宅での家事とは当然ながら異なります。
また、金銭をいただいている以上、家庭のように『まぁいいや』は通用しません。
事前に家事代行会社などに所属するなどして、掃除方法などのスキルを身につけておくこともオススメです。
また、ターゲットを絞るのも成功のカギかもしれません。
少子高齢化に伴い、高齢者を対象にした家事代行サービスも増えているそうです。
シッター代行
シッター代行は、通常のベビーシッターを頼む時に生じる面倒な申請や費用の高さを払拭したサービスです。
子育て経験のあるママが開業することが多いですよ。
年齢に関係なく40代や50代で開業する女性もいます。
また、子育てママ世代に口コミで広がることも多いため、丁寧かつアットホームな対応をすることで良い噂も広まり仕事も増えやすいですよ。
確かに、少子化ではありますが子育てママは一定数いますし、女性の社会進出により働きたいけれど子供がいるから働けないという悩みを抱えた方も少なくありません。そのため、働きに出る時間だけスポット利用できる、シッター代行は非常にニーズのある職種なのです。
今回は女性の開業で人気の職種をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
一昔前までは、男性起業家が中心の世の中でしたが、女性でもチャレンジしやすい職種が多いことがお分かりいただけたと思います。
女性ならではのセンスを活かして、皆さんも開業してみてはいかがでしょうか。