ダンス

ダンスインストラクターとして活躍するために

かっこよく踊るダンスインストラクターに憧れる、ダンス好きな人は多いのではないでしょうか。中には、いつかダンスインストラクターになりたいと思っている方もいるでしょう。今回はそんな皆さまに役立つ情報をご紹介します。参考にしてください。

ダンスインストラクターの仕事内容と資格

ダンスインストラクターの普段どんな仕事をしているのか、どのようにしたらなれるのか気になるところです。ここでは、ダンスインストラクターの仕事内容や必要な資格をご紹介します。また、いま注目を集めているダンスのトップ3も見てみましょう。


 

ダンスインストラクターの仕事内容と資格

いま注目を集めているダンスとは?

いま多くの人の注目を集めているダンスは以下の3つです。


 


<ヒップホップ>


1980年代のニュージャックスイングから人気になりました。ポップやロックに合わせて、かっこいいステップを踏むストリートダンスです。ヒップホップダンスを教えるスクールも多くなりました。また最近はガールズヒップホップという女性らしい、しなやかな動きを取り入れた種類もあり、多くの女性に支持されています。


 


<ジャズダンス>


バレエに似た動きをするダンスで、ジャズ音楽に合わせて踊ります。20世紀の初めにアフリカ系アメリカ人がジャズのスイングにのって体を動かしたことから、この呼び名がつけられました。アップテンポな曲のみでなく、スローテンポな曲もある、型にとらわれないスタイルのダンスです。1980年代のアメリカ映画「フラッシュダンス」で主人公が躍るシーンが取り入れられ一躍有名になりました。


 


<K-POP>


ここ最近人気が高い韓国発のK-POP音楽に合わせて踊る、軽快なダンスです。明確にK-POPダンスというジャンルがあるわけではなく、ヒップホップやジャズダンスの影響も多く受けています。K-POPアイドルの動きを意識した振り付けが特徴です。ノリの良さが多くの人にウケているのでしょう。各地のダンススクールにK-POPダンスクラスがつくられ、子供から大人まで楽しんでいます。


 

ダンスインストラクターの仕事内容

ダンスインストラクターの仕事は、主に生徒にダンスを教えること。ダンススクール、フィットネスジム、スポーツジムなどで教える人が多いでしょう。1レッスンは1~2時間のグループレッスンが主ですが、レベルアップを目指していたり、グループレッスンの時間が合わなかったりする生徒には、プライベートレッスンで教えることもあります。仕事帰りにレッスンを受ける人も多いため、終了時間は夜になることも考えられます。


 


またスクールの発表会や内外のコンクールなどがあるときは、ダンス曲の編集もします。その他にはオリジナルの振り付けを考える、ステージでのリハーサル指導、本番当日の引率といった仕事がある場合も。


 

ダンスインストラクターになるためには必要な資格とは?

ダンスインストラクターになるためには必要な資格を、上記で紹介したトップ3のダンスにおいて紹介します。


 


ヒップホップの場合は特に資格がなくても教えられます。コンテストで入賞したり、有名アーティストのバックダンサーだったりすると、スクールで教えてほしいという声がかかる場合があります。またダンスの専門学校や体育大学、養成講座で学んだ後、スポーツクラブなどに就職する形でインストラクターになる人もいます。その他には、以下の民間資格を取得してインストラクターになるケースもあるでしょう。


 


 エイベックス・ストリートダンス検定


 一般社団法人ストリートダンス検定


 一般社団法人ダンス教育振興連盟 JDAC検定


 


ジャズダンスの場合も特に資格はいりません。それより、有名人のバックダンサーやPVに出演していたという実績や、コンクールなどの入賞歴などの実力が必要です。こうした実力があると、スクール側や教えてもらっていたインストラクターから声がかかって、仕事をもらえることがあります。または専門学校に行ったり、海外留学したりして技術を磨き、チャンスをつかむ人もいます。その他には、ジャズダンスのみでなく、エアロビクスやヨガなどと併用して教えている人も多いです。いろいろなスキルを取得しておくと良いでしょう。


 


K-POPも特に資格は必要ありません。専門学校や養成講座でスキルアップを図り、卒業後にK-POPダンス部門のあるダンススクールやスポーツクラブでインストラクターとして働くという人もいるでしょう。学校に入れば、先生に進路の相談ができ、就職をあっせんしてもらえます。またK-POPダンスインストラクターを募集しているところも多くあるので、応募してみるのも良い方法です。最近はK-POPダンスを教える教室が増えてきているため、インストラクターの募集も多く見られます。


 

ダンスインストラクターの平均年収と将来性

ダンスインストラクターを目指している人にとっては、収入や将来性は気になるところです。収入はジム正社員、契約社員、アルバイト、フリーといった立場ごとに平均的な年収で見てみます。また、ここ最近のダンス人気を踏まえて、将来的に伸びていく仕事であるか考えてみましょう。


 

ダンスインストラクターの平均年収

フィットネスジムなどの正社員の場合の年収は300~400万円前後、契約社員は265万円~300万円前後、アルバイトですと180万円~190万円前後です。ただし、地域の給料相場にもより多少異なります。フリーになると生徒の数により年収は異なります。スクールを掛け持ちしたり、生徒数を増やしたりして収入アップをねらえるでしょう。つまり、名の通った人気インストラクターになればなるほど収入が上がります。


 


たとえば、インストラクターの取り分が1カ月生徒1人あたり3000円というスクールレッスンで週3回40人教えると12万円です。そして、生徒1人あたり3500円の取り分という別のスクールで週3回40人教えると1カ月の収入は14万円。月収は合わせて26万円なので、年収にすると312万円です。


 


さらにインスタグラムの収入があるケースだと、フォロワー数で稼げます。5万人以上のフォロワーで5~20万円の報酬を得ることができます。ただし、人気のあるダンスインストラクターにならないといけません。


 

将来性はあるのか

ダンスインストラクターの仕事は、将来性が期待できるでしょう。なぜならば、最近は小中高の体育でダンスが取り上げられたり、部活でダンス部があったりなど、世間的にもダンスの良さが認められ、人気が高まっているからです。子どもの習い事ベスト10にもダンスが入っていることからも、その人気ぶりがわかります。


 


さらに今、ダンスを楽しんでいる子どもたちが、大人になって自分の子どもに習わせるということも考えられます。そしてコロナ禍もあり、健康志向が高まっているので、高齢者も長生きするためのダンスを習う傾向です。そうなるとダンス人気は幅広い年齢層で、ますます高まっていくのではないでしょうか。


 


 

人気のあるインストラクターになるために

人気のあるインストラクターになるために必要なことは、常にスキルアップを図ることです。最近は高齢者向きの動きのやさしいダンス、ストリート系とバレエを合わせたダンスなどもあり、その種類は増える一方です。そのためには、あらゆるジャンルを教えられるようにならなければいけません。より多くのクラスを持てれば、収入も上がりますし、人気も高くなるでしょう。また生徒の気持ちに寄り添った教え方も大事です。たとえ、すぐにうまくならない生徒がいても優しく見守り、寄り添っていく良き指導者としての姿勢が望まれます。


 


そして横のつながりも大切にしたいものです。どのような立場においても人間性が第一なので、同僚から好かれる人は生徒からも好かれるものです。たとえば、同じスクールで教えているインストラクター同士が信頼関係でつながっていれば、自分の都合が悪くなった時に代講を頼めます。また逆に他のインストラクターがレッスンできない時に代講することもでき、助け合うことができます。


 

まとめ

ダンスインストラクターになるには、決まった資格は必要ありません。ただ、ダンスにおいての実力は必要です。専門学校に入る、養成講座を受講する、コンクールに挑戦して入賞する、民間の資格を得るなどさまざまな方法でスキルアップを図りましょう。また最近はどんなダンスが人気なのかなど、常にアンテナをはっておくことも大事です。そして、生徒に寄り添ったレッスンができるように人間性を磨くことも重要ではないでしょうか。


 

written by 雨だれ

YouTubeでダンスを楽しんでいるピアノ教師です。ピアノもダンスも習う人が増えてほしいと思います。