整体・マッサージ

女性が整体・マッサージで独立・起業するために知っておきたいこと

「スキルを活かして人の役にたつ仕事がしたい」「自分の理想のサロンをもちたい」そんな想いで、整体・マッサージ師として独立・起業を志す女性も多いのではないでしょうか。

整体・マッサージは、自宅で開業することもできて、少ない資金からでも始められるので、女性ひとりでも起業しやすいビジネスの一つです。

でも、ビジネスである以上、理想だけで見切り発車してしまうのはとっても危険。

そこで今回は、整体・マッサージで開業するために、知っておきたいことについてご紹介します。

女性の強みを活かせる整体・マッサージ師の仕事

独立・起業しても長く続けていけるのか、起業することにどのようなメリットやデメリットがあるのか、気になりますよね。


そこで、まずはじめに女性の整体・マッサージ師の将来性と独立・起業のメリット、デメリットについて考察してみたいと思います。


 


 

女性の整体・マッサージ師に将来性はある?

せっかく整体やマッサージを受けにいっても、施術師が男性ばかりであまりリラックスできなかった、なんてことはありませんか?


直接身体に触れられる整体やマッサージでは、男性の施術を受けることに抵抗のある女性も少なくありません。


そんな時、女性の気持ちや身体のことを理解してもらいやすい、同じ女性の施術師がいると心強いですよね。


実際、女性の整体・マッサージ師へのニーズはどんどん高まってきています。


整体師というと、男性のイメージが強いかもしれませんが、逆に女性にとってはそこがチャンス。


これから整体・マッサージ師として独立・起業を目指す上で、女性であることは大きなアドバンテージとなりえるでしょう。


 


 

女性の整体・マッサージ師に将来性はある?

メリット・デメリット

女性が整体・マッサージ師として独立・起業することの大きなメリットは、少ない資金で、場所を選ばずに開業できるところです。


自宅開業なら、主婦やシングルマザーの人でも、家事や子育てと両立しながら仕事を続けやすいですよね。


自宅や店舗での開業が難しい場合でも、訪問・出張や、レンタルサロンを利用するなど、技術さえあれば、どこでも手軽に開業が可能です。


一方で、独立して起業するということは、全ての業務や責任が自分にかかってくるということでもあります。


経営者としての能力も問われますので、これまで経営や経理に携わったことのない人は、苦労するかもしれません。


簡単にはじめられるだけに、競合も多いのが整体・マッサージの世界。


生き残っていくためには、ビジネスの意識と知識、スキルが必要不可欠です。


 


 


 

資格と法律について

整体・マッサージで開業するためには、資格や法律について知っておくことも大切です。


”うっかり法をおかしてしまっていた”、などということのないように、正しい知識を身につけておきましょう。


 


 

資格と法律について

マッサージと整体の違い

整体やカイロプラクティック、リフレクソロジー、オイルやアロママッサージなど、ひと言でマッサージといっても沢山の種類がありますが、厳密に”マッサージ”とは、”あん摩マッサージ指圧師”の国家資格をもつ施術師がおこなう、治療行為のことを指します。


整体や、一般にマッサージと呼ばれているもののほとんどは、リラクゼーションもみほぐしと言われ、本来の”マッサージ”とは区別されています。


しかしながら、その境界線があいまいになっているため、きちんと違いを理解している人は少数派です。


国家資格の有無や施術内容によって、健康保険が適応されるか、適応外かの違いもあります。


 


 

資格について

マッサージに関連する国家資格には以下のようなものがあります。


・あん摩マッサージ指圧師


・柔道整復師


・はり師


・きゅう師


これら以外の整体や、一般的なマッサージの資格はすべて民間資格です。


 


「整体院」と「整骨院」は名前がよく似ているので混同されやすく、違いがわからないという人も多いですが、「整骨院」の開業には柔道整復師の資格が必要です。


一方、整体師は国家資格ではなく民間資格ですが、無資格でも開業することはできます。


国家資格を取得するためには、専門の学校や養成施設に3年以上通い受験資格を得た後、厚生労働省の国家試験に合格する必要があります。


民間資格は必須ではありませんが、スクールを併設したサロンや講習会、またはサロンに勤務しながら、短期間で取得することも可能です。


 


 

資格について

法律について

整体・マッサージとして開業する上で知っておきたい法律に、「あはき法」「柔道整復師法」「医師法」「薬機法」「景品表示法」があります。


国家資格を持たずに、法で規定された施術範囲を超えてしまうと、違法行為とみなされる場合があります。


また、屋号やチラシ、広告についても、「治療」や「治る」のような使ってはいけない表現や、誇大広告の禁止など、法律で規制が設けられているので、屋号を決める前に必ず確認しておきましょう。


 


 

守破離のすすめ

気持ちの上で開業する決心ができても、いざとなると最初の一歩が踏み出せない、という人もいるかも知れません。


そんな時役に立つのが、”守破離”のプロセスです。


”守破離”とは本来、武道や芸道で使われる言葉であり、修行における過程を示しています。


”守”で基本となる型を忠実に守りながら確実に身につけ、”破”で基本の型にプラスαとして他の要素を取り入れていき、”離”で全く新しい独自性を生み出し確立させます。


 


これを整体やマッサージの開業に応用すると、このような感じでしょうか?


守:自分が理想とする整体師やサロンを見つけ、徹底的に真似をする


破:他の整体師やサロンのよいところをプラスαとして付け加え、オリジナリティを出す


離:そこからさらに発展させて、他とは違うあなただけのサロンを作り上げていく


 


成功者と言われる人の中には、これを実践している人も多く、ビジネスの世界でもよく取り入れられている考え方です。


何からはじめていいかわからない場合は、まずは”守破離”の”守”からはじめてみてはいかがでしょうか。


自分の理想に近いサロンや尊敬できる施術師がいれば、弟子入りさせてもらうのがベストです。


それが難しければ、実際に施術を受けに行ったり、思い切って話を聞きにいくだけでも、何か発見やヒントが得られるかもしれませんよ。


 


 

守破離のすすめ

まとめ

整体・マッサージの仕事は、女性ならではの感性が活かせる、夢のある仕事です。


女性の社会進出と共に、女性施術師へのニーズも高まり、将来性にも期待が持てます。


しかし独立して開業するためには、経営のことや資格のこと、法律のことなど、知らなかったでは済まされないことも沢山あります。


いざ開業してから「こんなはずじゃなかった…」なんてことにならないように、


正しく理解しておくことが大切です。


開業の決心ができても、何からはじめていいかわからなければ、お手本となるサロンや施術師さんを見つけて、まずは一歩踏み出してみましょう!


 


 

まとめ

written by 海野風子(フーコ)

yogaと旅をこよなく愛するライター兼派遣社員。女性の自由な生き方を応援します!