フリーランスデザイナーの集客方法まとめ

フリーランスでデザイナーになると自分の好きなように仕事ができる、というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

確かにその言葉は間違いではありません。しかしフリーランスであればデザインを作るだけではなく、それ以外の業務も全て自分でこなさなければなりません。ここで一番つまずきやすいのが、「どうやって仕事を獲得するのか」といういわゆる集客方法です。

なぜ集客方法に悩む人が多いのか。そこには大きく分けて２つの理由があります。

大手のデザイン会社では、デザインの作成はデザイナーが、集客は営業が、と完全に役割分担をしています。

営業で働く人は大抵コミュニケーション能力が高かったり、研修や場数をこなしたりして営業スキルが培われている人がほとんどです。

フリーランスのデザイナーはそういった営業のプロと張り合って営業活動を行い、仕事を獲得しなければなりません。

コミュニケーション能力が元々高いデザイナーでも苦戦する場合もあるため、人脈がそこまで広くない方や、コミュニケーションに自信がない人には悩ましい課題になります。

フリーランスとして活動する上で、デザイン関係の友人や、前の職場を頼りにする方も多いと思います。

しかし、意外とこのネットワークが機能しない場合があります。

友人であれば、確かに仕事を頼みやすいでしょう。しかし、社交辞令として「いつかお願いするね〜」と言葉をかけてもらったは良いものの、それ以来仕事依頼が来ない、というケースも少なくありません。

そういった場合、本来しつこく営業しなければいけない場面でも少し躊躇ってしまうことも考えられます。また、前の職場のネットワークであれば、依頼主が前職場との関係を切らさないために、営業しても仕事をもらえない場合があります。

このように、フリーランスとして活用すべきネットワークが期待より機能しないことも考えられます。

ここまで、フリーランスデザイナーにおける集客の難しさについて解説してきました。

ここからは、直接的な営業活動以外にも行える集客方法を、メリット・デメリット含めご紹介します。

上記に人脈が機能しにくい場合もある、と述べましたが上手に活用できる場合もあります。

やはり人脈に頼れる場合は頼ってしまった方が独立した不安感も和らぐでしょう。デザイン関係の友人がまたデザイン関係の友人に繋げ・・とより人脈が広がる可能性もあります。

メリット

・営業に自信がなくても仕事を獲得することができる・仕事のお願いをしやすい

・自分の特徴を分かった上で依頼をしてくれる場合が多い

デメリット

・元々ある人脈だけでは仕事の幅に限界がある

・人脈を頼りにしていると、それがダメだった時に手段が無くなりやすい

・友好関係が仕事によって悪くなる可能性もある

クラウドソーシングとは、発注者がネットを介して不特定多数の人に仕事依頼を行うことです。

クラウドソーシングは近年新たな働き方として注目が集まっており、「ランサーズ」や「クラウドワークス」といったポータルサイトが代表的なサービスです。サイト上には様々な依頼が投稿されており、詳細な仕事内容や、納期、報酬等が記されています。

デザイナーは興味を持った仕事に簡単な自己紹介や実績をアピールし、応募します。依頼者は数ある応募の中から実際に仕事を依頼する人を選び、発注します。

仕事の成果が良ければ継続的な案件を依頼されることもあります。仕事の単価や難易度は依頼によって大きく異なりますが、応募条件を満たし実際に仕事を受注できれば、新たな依頼口を獲得できます。

メリット

・仕事を簡単に見つけることができる

・沢山の仕事依頼から選ぶことができる

・契約や報酬の手続きを、ポータルサイトを通してスムーズに行える

デメリット

・単価が安い可能性がある

・実力が無ければ数多く仕事を応募しても採用されない

・好条件の仕事は倍率が高いことが多く、採用されにくい

・顔が見えないため、信頼感や安心感は醸成されにくい

近年、SNSを通して注目が高まり、人気が急上昇するデザイナーが少なくありません。

SNSの長所は拡散されやすいことです。注目を集めるような投稿、ブランディングを行えば、投稿がシェアされ、自然と知名度も上がります。

SNS自体に費用はかかりませんし、ファンの人ともコミュニケーションも取れるため、新たなポートフォリオの形として活用できます。

メリット

・費用をかけずに自分をアピールできる

・ブランディングを好きなように行える

・多くの人にシェアしてもらい、知名度を高められる可能性がある

・新しいネットワークを広げることができる

デメリット

・注目を集める投稿ができなければ無駄足になることも

・定期的にSNSに投稿するマメさが必要

・ネット上で叩かれたり、非難されたりすることもある

・プライバシーが担保されない可能性もある

いかがでしたでしょうか。集客には直接営業を行う以外にも様々な手法があります。

特に近年インターネットが発達し、集客につながる新たなサービスも多く生まれています。

時代の変化を踏まえつつ、自分にあった集客方法を確立できれば、フリーランスとして成功する確率も上がるでしょう。

今回の記事のメリットデメリットを頭に止めた上で、より良い集客ができることを願っております。