美容院

フリーランス美容師は女性におすすめの働き方

「引っ越し先に、条件に合った美容室がなかった」、「子育てをしながら続けられない」結婚・出産をきっかけに、ハサミを置いてしまう。せっかく積み重ねてきた経験や技術があるのに辞めるのはもったいないと思いませんか?将来を不安に思っている人に、「フリーランス」はおすすめです。フリーランス美容師4つの働き方、デメリットやメリットを詳しくご紹介します。

フリーランス美容師4つの働き方

フリーランスとは、自分から技術を提供できる個人事業主を指します。


まずは『開業届』と『青色申告承認申請書』を税務署へ提出。これまで社員であれば社会保険が適用されていましたが、適用外になるので、市役所で『国民健康保険』と『国民年金』の手続きが必要です。


美容業界で話題の「フリーランス美容師」はどのような働き方でしょうか?代表的な働き方は4つあります。


 

フリーランス美容師4つの働き方

業務委託

「業務委託」とは、『業務委託契約』を取り交わし、一定期間雇ってもらう方法です。


これまで雇用は「給料」でしたが、「報酬」に変わります。注意することは、最初に『勤務形態』をしっかり決めておくこと。業務委託であれば、勤務時間やノルマの拘束力はありません。しかし、自分の美容室で働いているため、従業員と混同されがちです。事前に認識のズレがないよう、オーナーとの綿密な話し合いをしておきましょう。


業務委託はさまざまなお店に勤務できるため、スキルアップを望む人はぜひ挑戦して欲しいです。美容室で出会ったお客さんが固定客になる可能性があるかもしれません。美容師としての幅が広がると考えます。


 

面貸し

「面貸し」とは、美容室オーナーにレンタル料を支払い、美容室の一部を借りて施術する方法です。


お店によりますが、カラー剤など必要な備品も美容室が貸してくれるところもあるので、オーナーへ事前に確認しておくと良いでしょう。カット代は自分で決められますが、最低価格は決まっています。借りている美容室より価格が安いと、「お客さんをとられた」というトラブルに発展してしまうため、注意が必要です。


面貸しは、目的に合わせて美容室を借りられるので、最も自由な働き方といえます。既にフリーランス美容師として活躍されている人のなかには、元美容室の顧客を呼んで施術をしたり、友達のカットをしたり。美容師を辞め、別の業種で働いている人が就業後や休日に、副業として利用している人もいるようです。


他にも、地元に帰省したときに「家族にカットしてあげたいので、美容室を借りたい」と利用するなど。面貸しの活用例はいろいろとあり、これからますます可能性が広がっていくと考えます。


 

ミラーレンタル

海外での呼び方は「ミラーレンタル」が一般的ですが、面貸しと同じ意味合いがあります。


こちらも施術台、鏡、シャンプー台など美容室の一部を借りて施術する方法です。美容室のなかには、お店の定休日や営業時間外に利用できる美容室も。


しかし、大切なお店をなぜ貸してくれるのか、疑問に思いませんか?いま、ミラーレンタル・面貸しをしている美容室が増えているのはなぜでしょうか。もちろん、レンタル料が収入になるという理由はありますが、オーナーも少し前まで独立を目指していた美容師だったからです。


フリーランスという働き方を一番理解してくれるのは、やはり同じ美容師だと考えます。フリーランスも個人事業主であり「店長」。認めてもらえるのは嬉しいですよね。現役で活躍しているオーナー美容師と交流できること。それも面貸し・ミラーレンタルの魅力の一つです。


 


 

シェアサロン

「シェアサロン」とは、複数人の美容師が共同で1つの美容室を利用することをいいます。こちらも面貸し・ミラーレンタルと同様、売り上げの何%かを美容室オーナーへ支払う形です。美容室のみの利用のため、カラー剤などの薬剤や備品を準備しましょう。


注意する点は、シェアサロンのため、「共同」で使うものもあります。例えば薬剤がたりない、備品が壊れたなど、誰かが困っていたらお互いに助け合うことが大切です。同じ目的をもった美容師が集まるシェアサロンはお互いに良い刺激になるのではないでしょうか。コミュニケーションが好きな人、また、雇用に縛られたくない人はシェアサロンに向いていると思います。


 


 

新しい働き方だからこそのデメリット

少し前まで「フリーランス」は、アナウンサーやクリエイターなどが一般的でした。


しかし、いまは「フリーランス美容師」として活躍する人、目指している人がどんどん増えています。単純に「自由」・「簡単」・「楽しそう」というイメージがあるかもしれません。しかし、そういった意識ではじめてしまうと、後悔してしまうことに。デメリットの部分を理解して、自分に合った働き方を考えてみましょう。


 


 

新しい働き方だからこそのデメリット

歩合制で収入が不安定

歩合制とは、仕事の成果によって給料が変わる仕組みです。集客が少ない分、給料が減ってしまう。考慮するべきリスクだと考えます。経済的に不安定な面をどうカバーしていくのか。フリーランスをはじめてからの営業方針を明確にしておきましょう。


 

情報収集能力が必要

業務委託という方法はありますが、フリーランスは個人事業主であり、経営者でもあります。待っていてもお客さんは訪れません。常に情報収集を心掛け、流行を先読みすること。また、カット技術を日々スキルアップさせる必要があります。新しいトレンドをどんどん知って展開していきましょう。


 


 

新規の顧客集めが難しい

決まった場所を持たないことはデメリットにもなります。特にフリーランス美容師をはじめたばかりの頃は、新規の顧客は、ほぼゼロ。まずは働いている美容室で、ある程度の顧客ができてからフリーランスになることをおすすめします。InstagramやTwitterなどのSNS活用は集客の一つです。


自分をブランディングする手段として活用しましょう。大事なことは、これだけは誰にも負けないという自分の「強み」をもつこと。これは美容師を長く続けていくコツでもあります。


 

フリーランスだからこそできるメリット

自分のお店を持つ場合、保健所や消防署などたくさんの申請が必要になります


。しかし、フリーランスであれば、開業までの資金や労力が掛からず、はじめやすいことが魅力です。フリーランスだからこそのメリットを考えれば、美容師を諦めていた人も希望が見いだせるのではないでしょうか。


 


 

フリーランスだからこそできるメリット

場所を選ばない働き方ができる

最近では、業務委託、面貸し、ミラーレンタル、シェアサロンを受け入れてくれる美容室が増えています。


募集していない美容室でも、「この美容室で働きたい」というところがあれば、オーナーへ相談してみるのもあり。自分は「場所を提供してもらい、どんなことがしたいのか」、また「顧客がいるので定期的に集客が見込める」など、美容室にとってのメリットも具体的に伝えましょう。


 

復帰・復職ママも活躍できる

子どもが幼稚園・保育園に通い始めるタイミングで、「美容師に戻りたい」と考える人も多いのではないでしょうか。しかし、美容師に戻れば幼稚園・保育園からの急な呼び出しや、毎日定時ピッタリに帰ることは難しいですよね。


そこで、フリーランス美容師という働き方がおすすめです。面貸し・ミラーレンタルを利用すれば、好きな曜日や時間に限定して美容室を開くことができます。また、復帰・復職ママ美容師が集まってシェアサロンをはじめるなど。美容師としてもう一度、活躍してみませんか?


 


 

夢に向けた資金集めができる

フリーランスであれば、低コストで開業できます。また、自分のお店を建てるという人も、工事している間、顧客をフォローする「繋ぎの時間」として、面貸しやミラーレンタルを利用してみてはいかがでしょうか。


資金の調達、そして顧客離れを防ぐためにもおすすめです。


 

まとめ

フリーランス美容師として4つの働き方があること、新しい働き方だからこそのデメリットとフリーランスだからこそできるメリットを紹介してきました。自由な働き方は話題になり、注目され続けています。結婚や出産など人生の一大イベントがこれから待っている女性に「美容師を諦める必要はありません」とお伝えしたいです。


あなたは美容師として勤務し、経験を積んでいくなかで、「お店を開くのならお客さんにこんな施術してあげたいな」と考えていることはありませんか?フリーランスは「自分だったらこうしたい」を実現できる手段でもあります。さあ、夢を叶えるための一歩を踏み出しましょう!


 

まとめ

written by ikemori

本業ありきの副業ライター!仕事に役立つ情報をお届けします(https://lit.link/ikemori)